2021-07-08
訃報やお悔やみメールのマナーとは?気をつける点や例文もご紹介!
メールやSNS・ラインといった便利なツールが普及した昨今、訃報やお悔やみの言葉をメールで伝える機会も増えてきています。メールを使う際に気をつける点やマナーが知りたいという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、葬儀に関する連絡やお悔やみの言葉をメールで送る際のマナーをわかりやすく解説してみたいと思います。例文も紹介していますので、どうぞ最後までご覧ください。
訃報やお悔やみをメールで送っても大丈夫?
そもそも訃報やお悔やみをメールで送ってもよいものなのでしょうか?ここでは訃報メール、
お悔やみメールの共通のマナーや注意点について解説します。
メールはあくまでも略式である
メールを使った訃報やお悔やみメールは、いち早く必要な情報を知ることができる利便性があり、主催者側や参列者側にとって、予定を立て準備する上でとても重宝な手段です。もちろん、訃報やお悔やみの言葉を伝える際にメールを用いても大丈夫です。
ただしお悔やみの言葉とは、本来ご遺族に会って直接伝えるべきもの、もしくは電話で直接伝えるべきものです。 メールはどこまでも略式の手段である ということを、頭の隅に入れてメールを活用することをおすすめします。
訃報やお悔やみの言葉をメールで送る際の共通のマナー
訃報やお悔やみメールを送る際は、時候の挨拶はつけずに、わかりやすい簡潔な文章で送る ようにします。特に気をつけたいのが「忌み言葉」です。この忌み言葉とは、メールに限らず冠婚葬祭全般において使わないようにするのがマナーです。
日本では昔から言霊(ことだま)といって言葉には魂が宿るとされ、不吉とされる言葉を使うと本当に良くないことが起きるという言い伝えがあります。訃報やお悔やみでメールを使う際にも、こうした 忌み言葉を使わないように配慮 したいものです。
代表的な忌み言葉
「重ねことば」わざわざ・重ね重ね・くれぐれも・かえすがえす、など
「不吉とされることば」消える・失う・迷う・浮かばれない、など
訃報をメールで知らせる際のマナー
次に、訃報をメールで知らせる際に気をつけたいマナーや注意点について解説します。
誰にでも訃報メールを送っていい?
大切な家族を亡くされたご遺族にとって、葬儀は心身ともに大変なものです。メールを活用することで、ご遺族の負担が減るというメリット部分は大きいものがあります。ただ先述したようにメールは略式であるため、相手によってはメールを使わない方がよいケースもあります。
その時の状況にもよりますが、故人が特にお世話になった方や目上の方・上司などへの訃報連絡は、失礼がないように電話で直接伝える ようにします。電話連絡が取れなかった場合には、「お電話させていただいたのですが」と一言加えてメール連絡すると良いでしょう。
訃報メールに記載する内容
訃報をメールで送る際に必ず記載する内容は以下の通りです。
・故人の名前・年齢・亡くなった日にち
(必要に応じて死因を記載。自殺や事故死などのケースは記載しない。 )
・葬儀情報
「通夜日時」「告別式日時」「喪主」「会場名」「会場の住所」「会場へのアクセス方法」
(但し、家族葬などで参列をご遠慮して頂く場合は、その旨を記載し葬儀情報は省略する。また香典を辞退する際には、その旨を記載する。)
ビジネス上の取引先への訃報メールの注意点
訃報メールをビジネス上の関係者や取引先などに送る場合は、極力ビジネスに支障がないような配慮も必要です。 「忌引き休暇の期間」 や 「代理の担当者名や連絡先」も併せてメールで伝えるようにします。
訃報メールの例文
母・田中良子につきましては、昨年末より病気治療中でございましたが、〇月〇日午後〇分、 82歳にて永眠いたしました。
ここに生前のご厚誼に深く感謝し、謹んでご報告いたします。なお通夜並びに告別式は下記の日程にて執り行います。
・通 夜:〇月〇日(〇曜日) 19時より
・告別式:〇月〇日(〇曜日) 13時より
・斎 場:〇〇〇祭場 〇〇市〇〇町〇番 -〇号 電話番号〇〇 -〇〇〇 -〇〇〇〇
15台駐車場有・〇〇線〇〇駅下車徒歩 5分)
・喪主:田中一郎(長男)
訃報メールの返信やお悔やみメールの 際のマナー
続いていただいた訃報メールに返信をする場合やお悔やみメールをする際に気をつけたい点やマナーを解説します。
件名を見ればお悔やみのメールがとわかるようにする
先方はお悔やみメールや葬儀に関するメール以外にも、様々なメールを受信しています。先方が見てわかりやすいように 件名のところに「〇〇です。お悔やみ申し上げます。」と入れる ようにすると良いでしょう。
身内が亡くなった時にかける言葉で代表的なもの
「この度はご愁傷様です。」
「お悔やみ申し上げます。」
仏教の葬儀においては上記の言葉が一般的ですが、宗派によって違ってきますので、先方の宗派をよく確認した上でお悔やみの言葉を記載する ようにしてください。ちなみにキリスト教においては天に召されるという観点から「安らかに眠られますようお祈りいたします。」という言葉を引用します。
友人であってもきちんと敬語・敬称を用いる
普段からどれだけ仲がよくても、いただいた訃報メールの返信やお悔やみメールを送る際には、 きちんと敬語や敬称を用いる ようにします。もちろんメールだからと絵文字を使うことのないようにしましょう。
敬称とは先方のご家族に対して敬意を現わす呼び名 のことです。以下に代表的な敬称を記載しておきます。
父=ご尊父様・母 =ご母堂様
夫=ご主人様・妻 =ご令室様
祖父=ご祖父様・祖母 =ご祖母様
兄=ご令兄・姉 =ご令姉様
弟=ご令弟様・妹 =ご令妹様
またメールだからといって絵文字を使うことのないように、くれぐれも最低限のマナーを守るようにしましょう。
お悔やみの言葉で気をつけること
次にお悔やみメールで、故人の死因について尋ねることはしない ということです。これはメールに限ったことではありませんが、こちらからは聞かないようにするのがマナーです。
また、お悔やみメールは先方からの返信を期待するような内容にはしない ように気をつけましょう。主催者側はしなくてはならないことが山積みの状態です。先方に負担をかけないように、あくまでも簡潔にわかりやすい内容を心がけましょう。
お悔やみメールの例文
「ご母堂様のご逝去の報に接し、驚いております。ご母堂様の在りし日のお姿を偲び、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。なお返信は不要でございます 。」
まとめ
今回の記事に関するポイントを以下のようにまとめました。
【ポイント】
・メールはあくまでも略式の手段である。
・時候の挨拶は不要、簡潔な文章を心がける。忌み言葉は使わない。
・目上の方や上司へは電話で知らせる。
・訃報メールには、故人に関する情報と葬儀に関する情報を簡潔に記載する。
・ビジネス関係者へは休暇期間やその間の担当者名も伝える。
・お悔やみメールの場合は、件名にお悔やみである旨を記載する。
・お悔やみの言葉は宗派によって違うので、よく確認すること。
・親しい仲であっても敬語・敬称を用いる。
・死因に関しては聞かないようにする。
時代の流と共に非常に便利になったメールですが、きちんとマナーをわきまえた上で使うことが大事です。例えメールであっても心から故人の死を悼み、哀悼の意を捧げた内容にしたいものですね。最後までお読みいただきありがとうございました。
カテゴリ:お葬式のマナー