2021-08-28
葬儀での持ち物のマナーとは?準備しておきたいアイテムもご紹介!
葬儀の場において何より必要なのはファッション性よりも故人の死を悼み弔う心です。通夜・告別式においての持ち物のマナーを心得ておくことは、より心を込め故人を送ることに繋がります。そこで今回は、葬儀における持ち物のマナーについてわかりやすく解説していきます。
もくじ
葬儀に必要なものはチェックリストを作っておくと便利
通夜・告別式の持ち物は事前に準備しておくというより、急な連絡を受け慌てて準備するという方が殆どです。いざ葬儀会場に着いて「忘れてしまった」ということがないように、持ち物チェックリストを作っておくと便利です。
持ち物リストは普段、数珠や袱紗(ふくさ)などを保管してある場所に、一緒に保管しておくと安心です。その際、ちょっとした注意事項やマナーも併せて書きとめておくのもおすすめです。
お通夜・葬儀に必要な持ち物とマナー
それでは通夜・告別式に必要な持ち物や、持ち物に関するマナーをご紹介しましょう。葬儀の持ち物のマナーに関しては遺族・親族・参列者共通と考えていただいて構いません。
香典
香典は通夜もしくは告別式に持参します。通夜・告別式の両方に出席する場合は、通夜の席に持参するのが良いでしょう。最近は香典袋も100 均やコンビニエンスストアで購入できるので、急な場合でも困ることはありません。
ただし、香典の額というのは故人との関わり合いによって、それぞれ違ってくるものです。香典の額に見合った香典袋を用意するようにしたいものです。ちなみに香典袋に入れるお金・お札は新札を入れないのがマナーです。
新札しか準備できないといった場合は、一旦折り目をつけ香典袋に入れるようにします。
袱紗
香典はそのまま持参することはNG 、袱紗に包んで(入れて)通夜・告別式の場に持参するのがマナーです。弔事用の袱紗は一般的に無地で寒色系(青・緑・紺など)を用います。ちなみに袱紗の色の中でも濃い紫色のものは、慶弔共に使用が可能です。袱紗は従来の包む布タイプに加えて、すでに袋状になっているタイプのものと2種類あります。
ただし袋状になっているものはあくまでも略式とみなされるので金額が3万円まで、3万円以上の金額なら包む布タイプの袱紗に入れるのがマナーとされています。袱紗がどうしても用意できないという場合は、無地で寒色系のハンカチ・風呂敷の代用でも構いません。
数珠
数珠は各宗派に応じた本式数珠と、宗派を問わない略式数珠とがあります。決まった宗派が特にないのなら、どの宗派でも使える自分専用の略式数珠を普段から準備しておく ことをおすすめします。
数珠というのは本来、仏教の法具のひとつで、お経文を何回唱えたか数えるものです。数珠は祈念を込めるものでもありますから、数珠の貸し借りや使いまわしは避ける方が賢明です。ちなみに、数珠はいつから持つのか疑問に思う方もおられることでしょう。数珠を手に持つのは通夜・告別式が始まってから終わるまでの間となります。
ネックレス
女性のネックレスで通夜・葬儀で身に着けて良いのは、真珠の一連もの一択です。二連は悲しみを繰り返すという意味合いがあります。間違っても二連は身につけないようにしましょう。真珠の色は白・黒・グレーから選ぶようにします。
イヤリングをつける際も真珠の一粒ものとなります。尚、その他のアクセサリーに関していえば、結婚指輪以外は全て外すのがマナーです。
ハンカチ
通夜・葬儀に持参するハンカチは無地で白色が基本カラーとされていますが、黒・グレーといったカラーも失礼にはなりません。また派手でなければ縁取りにレースがついていても大丈夫です。逆にいうと原色やキャラクターのワンポイントがついたようなハンカチは NG です。
バック
バックも光沢のない黒がマナーです。香典や袱紗などをいれることができる大きさで、かつ、こじんまりとしたバックがおすすめです。飾りチェーンや派手な金具がついているものはマナー違反です。
また男性はバックを持たないのが基本ですが、バックを持つならできるだけコンパクトなバックが良いでしょう。
靴
通夜・葬儀に履いていく靴も黒・無地で、かつ金やシルバーの飾り物がないシンプルなのものを選びます。さらに靴の素材は光沢がない本革・合成・布素材が適しています。クロコダイルは派手な上に殺生のイメージにダイレクトに繋がるため葬儀の場ではNGです。
靴下
靴下も靴と同様、無地の黒がマナーです。男性は黒であっても光沢のあるものや柄物・ワンポイントものは避けましょう。また正座や椅子に座った際、ズボンの裾から地肌が見えないように長めの靴下がよりベターです。
女性のストッキングも無地の黒が基本です。この場合も柄物やワンポイントが入ったものはNGです。ただし通夜の場合、肌色のストッキングで駆けつけてもマナー違反とはなりません。
ベルト
ベルトも他の持ち物と同様、黒で光沢のないものが基本です。わに革・ヘビ革・クロコダイルはマナー違反です。バックルも黒もし くは艶消しのシルバーが良いでしょう。金のバックルは NGです。
財布
先述したように通夜・葬儀の際の手荷物はできるだけコンパクトにまとめるのがマナーです。男性はバックを持たない方も多いので、葬儀の際は財布もできるだけコンパクトな小さめのものを持つのが良いでしょう。
番外編・あると便利な持ち物やアイテム
ストッキングの予備
最近のストッキングは、破れにくくなっているとはいうものの、何かで破れてしまったら大変です。予備のストッキングを持っていると安心です。
折り畳み傘
告別式の最中は天候に左右されませんが、故人を火葬場に見送る際、急な雨が降っても折り畳み傘があれば役に立ちます。
扇子
夏場の暑い時など、扇子があればとても便利です。しかしどんな扇子でも良いという訳にはいきません。黒やグレーを基調とした喪服用の扇子を持参しましょう。
まとめ
今回の記事に関するポイントを以下のようにまとめました。
【ポイント】
1.いざという時の葬儀に慌てないためにも、持ち物チェックリストを作っておくと良い。
2.香典袋は中に入れるお金の額に見合った袋に入れるのがマナー。
3.弔事用の袱紗は、寒色系のものを使うようにする。もし袱紗が無ければ、無地で寒色系のハンカチでも代用可。
4.数珠は略式数珠でよいので自分専用のものを常備した方が良い。
5.ネックレスをつけるなら真珠の一連もの。イヤリングをつける場合も真珠の一粒ものにする。
6.ハンカチは無地で白が基本だが、黒でも構わない。
7.バック・靴・ベルトも光沢のない黒がマナー。飾りのついたものは NG である。
8.靴下・ストッキングも黒が基本。柄物やワンポイントものは NG である。
通夜・葬儀では全員が同じような服装・持ち物となるため、マナー違反をするととても目立ってしまいます。これくらい大丈夫かなと安易にならず、きちんと襟を正しマナーを守りたいものですね。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
カテゴリ:お葬式のマナー